- 「直進する経済」から「迂回する経済」へ
オリンピックが終わった今でもなお東京の不動産価格は上昇しています。これだけ人口減が騒がれているのに不思議なことだと思っていましたが、定住人口が減少しても一人世帯を含めた「世帯数」は増え続けており、この先しばらくこの傾向は続くのだそうです。今回は、吉江俊著「迂回する経済の都市論」(学芸出版社)を参考に、経済合理性と公共性の共存可能性について考えます。
- サラリーマンはなぜ学ばないのかーリスキリングが日本でうまく行かない理由ー
社会人の学び直しを意味する「リスクリング」が企業社会でブームになっています。しかし周りを見渡せば、その必要性についてはなんとなく理解しているのの、一体全体何を学び、それがどう自身のキャリアに結びついていくのか明確にイメージできていない人が多いようです。今回は「リスキリングは経営課題」(小林祐児,光文社新書)をもとに、日本ではなぜ「リスキリング」が掛け声だけに終わりいがちなのか、その背景を探っていきたいと思います。
- 消費者の購買意思決定を分析する
消費者の購買行動の理解を理解することは、自社の製品・サービスのマーケティング・ミックスをどう改善しマネジメントするかといった問題に直結します。
「なぜ購買に結びつかないのか」「どうしたら再購入に到るのか」という疑問は、消費者の意思決定を導くメカニズムへの理解があって初めて検証可能な問いとして成立します。今回は、消費者の購買意思決定のプロセスを理解するうえで基礎となる考え方を紹介します。
- マーケティング資源の配分(市場シェア・規模の経済性・経験効果)
複数の事業・製品を持つ企業は、有限な資源をどの事業や製品にどの程度振り向ければよいかといった問題に直面します。その手掛かりとなるのが、市場シェアと利益率の関係です。今回は、過去にアメリカで行われた研究プロジェクトであるPIMSプロジェクト(Profit Impact of Market Strategies)を参考に、この問題を考察してみましょう。